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インタビュー/中土井僚
インタビュアー 遠藤恭子

未来日記が読めた日
—2007年8月18日土曜日、りょうさんは家でパソコンに向かっていた。Wordで過去のパターン(メンタルモデル≒意識・無意識の前提)を完了する文章を書いていたのだ。
—ここ2年間、何かに没頭しはじめると、「自分や子供に全く関心が向かなくなる」と奥さんに不満を漏らされていた。りょうさん自身も頭ではわかっていた。「なんかおかしい、思いどおりに行かない」感覚。でもどうしたらいいのかわからない。普段から家事も手伝っているし、仕事の時間を短くしたりもした。でも奥さんは「そうじゃない」と言う。堂々巡りを繰り返しているうちに、その出来事を引き起こしていたメンタルモデルが見えてきた。そしてこのメンタルモデルを手放すため、文章を書くことにしたのだった。
—Word2~3枚分の文章を書いて過去を完了したとき、りょうさんの中で「スコーン!」とスペースが空いた感覚があった。そこで今度は、未来=新しいメンタルモデルを書いてみた。5年後の8月18日の未来日記だ。書き終えてみると、日記はWord7枚にもなっていた。
りょうさん「自分でもびっくりするくらい壮大なものが出来上がったんです。実は作家の能力もあるんじゃないの!?って思うくらい(笑)。今の延長線上にあるけど、今とは全然スケールが違う話になってました。書いているときに自然と涙が出てきて、“あ、この未来に逢いに行くな”っていう感覚になったんですよね。」
—人と夢中で話しているときのように、何も考えなくても言葉がポンポンと出てきた。まるで小説の読み手であると同時に書き手でもある感覚だった。もともとどこかに記録されているかのようなストーリーを紐解いていく感覚でありながらも、りょうさんが書くことで文字として見えるようになる。一行先は空白。次に何を書くかなんて全く考えずに、「ほうほう、次などうなるの?」とわくわくして読みながら、文章を書いているような感覚だった。
—こうしてりょうさんは、自分が大切にしたい価値観は明確に抱いていたものの未来のビジョンが見えなかった今までから大きく一歩踏み出し、「人々の中にある純粋な想いや願いの目覚めと、その実現を支援する」ことが、これから自分が生涯を懸けて取り組むテーマだと確信した。